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シナリオでどこまで専門的な話をするのか?

「メモリーズドグマ」は脳科学×遺伝子×近未来SFヴィジュアルノベルという謳い文句があるので、脳や遺伝子についての話はもちろん出てくるんですが、これがなかなかに大変。なんかこの3つのテーマどれも大変なんですけど、なんでどれか1つにしなかったのか。今更すぎる疑問。全部やりたい事だから仕方ないね。

この企画書を作る段階である程度世界観や設定も作るので、その際に色々と調べてはおりましたが、やっぱり改めてちゃんと書こうと思うとそれなりに勉強が必要になってくる。そして最新技術は毎日新しいものが出てくる。出来れば取り入れたい。ので最新技術に関する記事とか、遺伝子に関する論文を紹介しているページを見たり、あとはネットだけの知識だと不安なので本を読みつつという場合もあります。出来れば英語の論文もそのまま読んだ方が良いのでしょうが、翻訳にかかる時間を思うとどうしても日本語の文献に頼ってしまいますね。

そんなことを続けていると、知識だけは色々詳しくなってくる訳ですね、アミノ酸がなんだ、塩基配列がなんだ、mRNAがなんだとか、開始コドンだ終了コドンだ、転写だ翻訳だ、リボゾームだ、スプライシングではエクソンだイントロンだっていう謎単語がたくさん出てくる訳です。

でもまあ読み手的にはこういった意味不明単語がたくさん出てくる文章なんて読みたく無いわけで、これって中二設定のライトノベルで専門用語とか必殺技が星の数ほど文中にあらわれて「ああもう無理だ…」ってなるのと同じだと思うんですよね。ハードSFだと逆に凄い深い所まで描写することで本物感が出るんですけれども。

なので、ちゃんと説明しなきゃシナリオ的に分からなくなる場合を除いて、最少の用語で雰囲気がつかめるようなものを目指しています。ワクワクできて、先が読みたくなる、興味を損なわないレベルで語るというのが「どこまで専門的な話をするのか」の自分なりのラインかなと考えております。そんなものを目指して日々藤村さんとシナリオを進めております。

ちなみに、遺伝子からタンパク質を作るまでの過程「セントラルドグマ」に関する本は以下のものが分かりやすくておすすめです。なかなか面白い内容なので、ご興味がありましたらぜひ。

ではでは、また~。